【詩】人工物に囲まれてしまった証として
人工物に囲まれてしまった証として
僕は最近丸みを帯びた風景を観ていない気がするんだ。
あらゆるものが多角形でできている
この世界はそういうものなんじゃないかって
誤解をしてしまって、何かが僕から消えていくんだ
ああそうさノイズ・リダクションの対象には
君の吐息だって含まれている
人間はいつだって視えない線と点を意識して
視えているもの以上に行動の証拠とするんだ。
取ってつけたような緑色を頭から被る
こんな皮肉が現状を打破しないことを僕は知っていて
暗くなって、心を治めるものは犯罪的な笑みだ
もうディストーションのペダルを永遠に
踏まなかったらどうなってしまうだろう