Yuigo・ん・・・湿っぽい

モルック、システムエンジニア、その他趣味。大学生のころから使っているので、昔の記事は恥ずかしいし今の思想とは異なっていることが多いです。

一人暮らしをしている大学周辺の街について、私はなにも知らないうえに、きったない駅前の風景がハイライトという出不精の末路

 

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私のアパートから、高さの違う道を挟んで西側には、高さはそれほどだが横には広いマンションが聳えていて、実害は特にないのだが妙に印象的なため、少し読んで諦めたマンガの中にあったアレに例えて、「ウォール・○○○(地名)」と名づけている。そう、名付け親は私だったのだ()。もちろん、その壁からニュっと巨人が顔を覗いてくるなんてことは絶対にないのだし、なんなら大鵬だって卵焼きだって、その壁を越えてくることはない。……私は20代前半であることは信じていて欲しい。

 

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お父さんに聞いてみようシリーズ。お父さんが知らなかったら、おじいちゃん。

 

早朝に壁を見つめることになって、大学近くに引っ越してきて、私はこの街をあんまり散策していないなあ、と思い出した。

 

出不精の私は、元々このあたりに引っ越してきたのが「大学の近くに住んで快適なタイムスケジュールを実現するため」という目的に従った結果だったのであり、この街を堪能するということではない。しかし、余りにも何も知らないのである。知っている場所といえば、大学ー家ー最寄駅を結ぶ一本のライン、実際に道として繋がっているわけではないが、私が知っているのはこの直線のような範囲に限られていて、それ以外はこの街を知らない。近辺にはスーパーが、聞くところによれば5つくらいはあるはずなのだが、行くのは決まって一番近くて一番広くてなんでもある(ように見える)イオンのみである。他のスーパーには、知らないセールや知らない惣菜があるはずだし、もしかしたら少し遠くても行く価値があるのかも知れないが、一年半が経とうとしている今でも、まだ行っていないのである。ちなみに、隣駅の西友には行ったが、あそこは浮き足立った大学生がいっぱいいるので嫌である。これは同族嫌悪ではない。私は浮き足立っているどころか謎の沼に足を取られかけているからである。常に、雪道を歩くような足取りで生きている大学生は、調子に乗ることなど不可能に近いだろう。いたら教えて欲しい。連絡先も書くからさ。

 

駅から少し離れたら図書館があって、もしかしたら作業場に最適かも知れないこと、女子高から少しむこうに行ったら衆議院議員の元選挙事務所があったこと、なんだか繁盛するらしい区民プールがあること、汚い汚いとみんなが言うが、その口ぶりは愛故かな、と思わせる海岸があること。知っていることと言えばこのくらいだろうか。

 

この街を一番堪能していたのは、一年前、以前勤めていたバイトにて、トッピングの具材を付け忘れたまま弁当の受け渡しをしてしまったがために本部に苦情が届き、結局二人しかいない店員のうち犯人である私が顧客の住居にトッピングの具材を作り直した牛丼とともに渡しに行く(古い牛丼はどうやって処理するつもりだったのかは私も聞かなかったし、ここらへんにも企業体質というものは現れている)、という任務を課せられた時に、この街の住宅街というものは雑然としていて、道は細く、その上坂道のバリエーションも豊かで、地図上の距離と実質的な距離が著しく乖離している、というどうでもいい事実に気づかされることになったあの日の体験だろう。とはいっても、そのときは晩ご飯時で暗かったし、何より私は起こっているであろうクレームの主にどうやって顔を合わせれば良いのかわからず、さらに、夜帯にも関わらず私の思いがけない出張によって残されたもうひとりのバイト(いいひと)に対して、早くワンオペ(このワードでPVを増やそうとしているわけではない)から解放しなければ、という、交通事故を起こしてもなんらおかしくない精神状況を携えて自転車を漕いでいたため、街の雰囲気を吸い込む余裕なんて、体のどこにも残されていなかったのである。

 

一人暮らしの期間が終わって、私を送り出した親から「街はどうだったか」なんて訊かれたら、私はどんな気の利いた答えを返せばいいのだろうか。東口は、治安が悪いとまではいかないが、精神衛生によろしくない汚い風景だった(コンビニの前には決まって酔っぱらいが外にも関わらずベンチで晩酌をしていたり、なにより、たった一日でタバコの吸殻が散乱する風景なのだ)ことを言えばいいのだろうか。祭りのあと、行き場をなくした中高生がイオンのフードコートで汚くも青春的な駆け引きを繰り広げていた(なんてことは地元も同じか)ことを言えばいいのか、このような返答は絶対期待されていない答えだが、この時点で聞かれようものなら私はこれらを答えとして提出するだろう。あとは、西口には立派な心療内科、精神科があってわたしもちょっぴりお世話になっていたが、私の楽しみはその向かいにあるカラオケ屋で、安い時間帯にさらに学割でひとりカラオケをすることだったとか(患者がヒトカラですってよ)、そういうことを言えばいいのだろうか。よくわからなくなってきた。どちらにしろ、私の親はそんなカッコつけた質問はしてこないだろうからその部分については安心しているし、謎の自信を抱えている。この3連休で帰省するということに失敗したのは黙っておこう。

 

 

 

きっと、ちょっとでも前向きにことを考える人、てか、普通の人であれば、せっかく引っ越してきた街だし、ちょっと堪能してみよう、なんて考えを持ち出すのだろう。いくらなんでも私の場合は寂しすぎるのである。しかしてそれでも、私はとくに散歩に行こうなんて未だに思いもしないという、究極的な出不精なんだな、ということに気づいてしまうのである。

または、究極的に人付き合いが下手だとか、究極的に遊びを考案するのが下手だとか、どちらにしろ人間的になかなかの問題を抱えていることは間違いないし、今更否定する気にも隠すなんてことにもたどり着かないのである。

そして、こうした「あーあ、どーせ私はコミュ障ですよーだ」的な発言は、その内容は真実だが、いかんせん態度が酷いので、さらにまわりの心象を損ね、ますます私はコミュ障蟻地獄を満喫する羽目になるのである。

嫌いな奴の開き直りはもっと嫌だ。だって、言い負かすことができないからだ。デブってデブに言って、「だからなに」って返されたらもうこっちに手立てはなく、イライラが募っていくだけだ。デブって悪口を発するのは、そのデブがしゅんと落ち込んでしまうのを見積もった上での行動だから、開き直っては満足いかないのだ。何の話?

 

いいよ、どうせこの世は地獄なのだから

 


星野 源 - 地獄でなぜ悪い 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編 ...

 

本人は上手く繋げた、とご満悦なもよう

 

youtubeを貼ったからその流れで思い出したのだけど、最近はCDの売上はともかく、配信音楽の売上も転がるように落ちているらしい。これはびっくりなのだが、音楽という文化自体、どんどん無料化が進んでいて、ライトユーザーなんか「なんでお金を払う必要があるの?」という感覚に至っているらしい。私は音楽好きな部類だが、それでもCDとか現物を手元に置くことはほとんどなく、レンタルやiTunesとかその類にとどまっているのである。ライブでお金を落としてもらおう、という戦略に頼ることになるわけだ。

記事はこちらから。

BLOGOS「新聞が終わる前に音楽業界が先に終わりそうな件

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リンクは画像先より。

 

今はやりの音楽とかも、どうなっちゃうんだろうね。メガヒットは諦めて、コアなファンをしっかり獲得する方向に向かえばいいのだろうか。どうでもいいけど、きゃりーぱみぱみさんって近くで見るとけっこうグロイ。それがいいところなんだろうけどウッ、ってなる。なんでだろ。

 

話が変な方向に行ったのだけど、ここ最近で自分の出不精がどんどんどんどん進んでいるという話でした。この3連休も、結局どこも行ってないし、かと言ってたくさん勉強をしました!というわけでもない。新しいスピーカーが気持ちよかったので、ラジオを録音して、あとで聞いたら身の毛がよだったので即刻消去に処したり、ギターのアンプがわりに使ってみたり(イコライザとかないけどね)、ギターを全然弾いていないので弾くたびに下手さに絶望してしまったり、他人から見れば「よくそんなクッソ狭い空間であなたは過ごせるね」と嫌味を言われたり軽蔑されたり友達が少なくなってもなんらおかしくない日々でした。で、だいたい自分のせいなのに、鍵垢で毒を吐き続けたりしました。

ブログの延長でラジオしたいんですよ。でも、で?って自問するとなにもありませんでした。

 

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読んでくださりありがとうございました。