Yuigo・ん・・・湿っぽい

モルック、システムエンジニア、その他趣味。大学生のころから使っているので、昔の記事は恥ずかしいし今の思想とは異なっていることが多いです。

若者趣味に着いていけるオッサンって、実は想像以上に物凄いんじゃないだろうか

 

こんにちは。

 

タイトルのことをふと思ったきっかけは、自分の音楽趣味に関してからなんですが。

 

一言で言ってしまえば、新しい音楽に純粋に興味を持ち続けるのって、相当大変なことなんだなということに気づきました。

 

例えば、私は兄弟の影響でバンプアジカンエルレなんかといった路線から興味を持ち始めて、高校でバンドを始めて、その流れで9mmにハマり、バンドとは全く関係ないところでフジファブリックストレイテナーサカナクション、忘れてはならないのがベボベ、ちょっと前の世代だとミッシェルあたりにも興味を持ち、なんでだかは忘れたんですが山口百恵中森明菜なんかも好きになっていました。洋楽だとグリーンデイ、SUM41、あとストロークスそのほか、という感じ。一時期プログレをあさっていましたが、近くのCDレンタルに全然並んでなかったのが原因でフェードアウトしてしまいました。

 

で、20歳を過ぎたあたりから音楽に対する熱というか、デジタルオーディオに入っている各バンドの新作やその情報をキャッチする習慣がなくなって、半年に一回くらい調べては「あーなんか色々やってんだな」程度に情報を仕入れるくらいに落ち着きました。

 

そうなってくると、もうあとやることと言えば、当時好きだったバンドの新作や持っていなかった初期の曲を仕入れたり、近い時期に活躍していた音楽を漁ったりするくらいになってしまうんですよね。同じところをいったり来たりする感じです。

 

星野源を見付けたのは20を超えてからですが、先にルーツとなるSAKEROCKのほうを知っていたので、やっぱり近い時代の音楽を聴いて、その流れで星野源も聴いている、と言った方が適切になります。

 

 

 

で、こういう感じで音楽を聴いていると困ってしまうのが、最近新しく出てきた音楽やバンドなんかに全然興味を持つことが出来なくなってしまう、ということです。FMラジオから距離を取っている原因かもしれません。

 

どうしても、最近注目のバンド!といった形で紹介されても、「これは○○に似てる気がするなー」という感想が真っ先に出るようになってしまったのです。曲だけでなく歌詞とか、全体的な雰囲気に関してもそういう直感的なものが働きます。

 

こうなると、全然正直に聴けないというか、「似てる○○に比べてどうなんだ」という、穿った目線に捉われてしまい、楽な姿勢で鑑賞することはとても難しくなってしまいます。

 

結局、「こんな面倒くさい心情に陥ってしまうのだったら、前から良く知る○○を聴いた方がいいな」という感じで、新しい音楽を取り入れていくことがどんどんと難しくなってしまいます。

 

そもそも、最近のバンド曲自体が全部似たように聴こえてしまうのも、これは本当に似ているわけでなく、自分の耳の問題なんだろうなあとも思います。そして早くも、アイドルの顔がみんな似たような顔に見えてきました。20前半だぞ!ほぼ同世代なのに、興味がないとここまでになってしまうのか、とビックリしてしまいました。

 

それでも、アイドルには今も昔もこれからも、まったく興味はないんですが。むしろ嫌いなんだけど(たとえ話にはよく出しているけど)。

 

・・・でも、よく考えたら、自分の好きだった音楽に関しても、上の世代からしたら「こいつら××にすげー似てるなあ」とか思われていたんだと思います。そんならせん階段が上にも下にも際限なく繋がっている、ということでしょうか。楽曲なんてある程度ルールがあるので、何かに似てしまうのは避けることができない、というのはどんな素人だって理解できることですが、そんな理屈よりも直感的なものが優先されるため、自分の「時代」だったり、そのジャンルに関して最初に好きになったモノに固執してしまうことになってしまうのだと思います。

 

 

 

で、音楽を例にして考えてみましたが、他の趣味、はたまた政治的な信条、様々なジャンルに対する価値観などにもこういう現象が、これからの自分に対して降りかかってくるのだと予感しています。どんどん頑固になっていって、時代遅れになってしまうんだろうなあ、という感じです。直接関係ないけど、早々にSNS社会からは退場してしまったし、化石みたいになってしまうのだろうか。

 

しかし、世の中にはそんな人ばかりではなく、しっかりと新しい文化に対して理解して、若い世代と一緒になってはしゃぐことが出来る人たちも確かに存在しています。存在していなければ、新しいものは流行らないし、生まれもしないはずです。テレビなんかはそういうオッサンのある種たまり場でもあるので、よくよく考えたらなんで着いていけるんだろうと不思議になってきます。もしかしたら仕事のためにそういう態度をとっている人もいるかもしれないですが。

 

そこで仮説を立ててみたのですが、新しいものを正直に受け取れる人間は、おそらく、新しいものを見たり聞いたり受け取るに際して、絶対評価のような感じで考えるから、変な姿勢にならずまっすぐに向き合うことができるんじゃないか、と思います。

 

先ほどのような、音楽に対する私に関しては、必ず自分のそれまでに聴いてきたものを基準として、相対評価の要領で、それに対してこの楽曲はどうなんだ?という聴き方をしているんだと思います。今更治りそうもないけど。こういう姿勢だから、良いものだったとしてもそういう風に受け取れないのかなあということです。

 

知らず知らずの間に、自分のそれまでの価値観に対して、ゲタを履かせているんだと思います。こうして、どんどん古臭い、つまらない人間になっていくのでしょう・・・。

 

良いものはいいぞ、悪いものはダメだ、と偏見無く、正直に受け取れるようになりたいです。いやアイドルは御免だけど。