Yuigo・ん・・・湿っぽい

モルック、システムエンジニア、その他趣味。大学生のころから使っているので、昔の記事は恥ずかしいし今の思想とは異なっていることが多いです。

ロマサガ3というRPGゲームに奪われた散歩の概念

 

こんにちは。

 

タイトルはあくまでも個人的な話だし、「こじつけ」「お前だけだろ」と一蹴すれば最早それまで、というくらいのものなのですが。

 

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大学5年目、散歩に憧れる

 

私には「散歩」の概念がありません。余暇を利用して家の近所をフラフラと、ということに赴く、というのは考えさえもしません。

 

最近になって、今年初めは90キロ近くあった体を何とか普通レベルに寄せよう、ということでダイエットをし始めて、なんとか75キロのチェックポイントは通過し、なんとかもう一歩二歩絞りたいなあということで本格的にウォーキング(正確にはジョギングをしたいんだけどジョギングには達さない、24時間テレビのマラソンみたいな運動)の習慣をつけ始めたのですが、それがやっとこ「散歩」に近いものと言えるのかな、という感じ。

 

ただ、「散歩」ってもっと彩り的なものが豊かにあるイメージがあって、それと比べると、私のは散歩とは言えないなあ、とも思っていて、じゃあ自分が思う「散歩」とは何ぞや、という話になってきます。

 

これだって個人個人が思い描くイメージは全然違うからアレなんだけど、自分が描く「散歩」っていうのは、もっと目的が無くて、昼下がりか又は、色んなお店が空くか空かないかの時間(つまり9時10時あたり)、それでいて散歩する人は必ず寄り道をする。あと荷物が無い、それかとっても軽装、というイメージ。

 

で、今習慣づけているウォーキングは、GPS機能を使った距離測定アプリを使いつつ5キロから10キロ歩くぞというハッキリとした目的があって、夜(人に見られるのは恥ずかしい)、看板や公営/商業施設の明かりは悉く眠りにつき、発汗を促すように上下黒の厚着をしていて、更にコンプレッションウェアを一番下に纏っている。あと、車や自転車から分かるように、蛍光色のランニングキャップを被った、その手の武装に近い恰好を決め込んでいる。あとイヤホンつけてる。イヤホンつけてたらこれは散歩の旨味を味わうことはできないですね。

 

つまり、散歩とは真逆なのです。

 

こういう比較を、運動後に効果のあるウェイトダウン用のプロテインを牛乳に混ぜた粉っぽい飲み物を補給しながら考えていたら、やっぱり散歩とかしてみたいなあ、とか考え始めるんですね、自然と。今は視ていないけど、一時期モヤモヤさまぁ~ずにハマってたこともあったので。

 

一人暮らしを始めて、同じ町に住んでもう4年目、今更知ったこの辺の情報というのは沢山あります。

 

例えば近くに大きな公園があって、絶好の散歩コースでありつつ、あー俺もこういうところでデートしたかった!と後悔する一方で、でもさ、太陽のあるうちは近くの大学生が跋扈してたりするんだろう?じゃあ行かなくて正解だな!とか強がってみたり、

 

存在を強調するには弱すぎるブルーの蛍光灯で店名を形作る、良くも悪くも何かしらの出会いと世界観を提供してくれそうで尚且つ敷居の低そうなバーがぽつんと立っていたから、あー早めに行ってればなんかあったかもしれないなーと後悔する一方で、あーでも俺こういうとこに溜まってクダを巻いているようなシーンが1話に必ず1回挟んでくるような、素直になれない若者たちが主役みたいなションベンッ臭いドラマすげー嫌いだからやっぱやめた方がいいな、とか解決してみたり、

 

キャリーバックを引き摺りながら、次の目標を見付けたみたいな顔している男女5,6人の大学生を時速8キロで追い抜かしつつ、そこに過去の自分自身を思い出し、エチケット袋を携帯していなかったことを猛省したり、

 

結局、肝心な活動範囲はあんまり広がってないのですが、とりあえず知っているエリアは少しずつ広がってきたぞ、という認識くらいは出来てきました。

 

 

 

1年生の時は実家から通ってたけど

 

そういえば、大学1年目だけは実家から約2時間をかけて通学をしていたのですが(これが嫌で一人暮らしに踏み切った)、このときも、よくよく考えれば、①実家の周りと、②大学の構内とそのちょっとした周辺と、あとは③移動中の電車内しか自分の行動範囲は限られていて、ちょっと大学周辺とか、通学途中の駅を降りて散策してみようとかも、全然思いつきませんでした。

 

そんなわけで、ふと、どうして自分の中には散歩の概念自体が無かったのか、ということが気になってきました。以下、それに対する答えもといこじつけをしてみました。

 

 

 

ロマンシングサガというゲームにおける「移動」

 

私は小学校入学前~中学校くらいまでゲームから色々な感覚を吸収してきた現代っ子で、かつ家庭の環境が影響して、同世代がこぞって励んでいたゲームはあんまり触れてこなくって(いわゆるゲーム年表的なものが今もピンとこない)、主にRPGを中心に、その中でも『ロマンシング・サ・ガというスーパーファミコンRPGシリーズ、実際は9割がた3に費やしていたんですが、このゲームにおける移動、マップ移動にはある特徴がみられます。

 

比較として、ドラゴンクエストファイナルファンタジー、更にはポケットモンスターといったRPGにおける移動では、町村や城、ダンジョンといった重要な場所を、ワールドマップや「○○ばんどうろ」といった「つなぎ」によって結んでいました

 

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次の街やダンジョンに行くために度々出てくる雑魚的を蹴散らしながらせこせこと移動する。ゲームが進んでくると面倒な作業の代表として忌み嫌われるまでセットとして、一度やったことある人ならば共感できるところだと思います。

 

 

 

まるでワープのような

 

ロマンシング・サ・ガ3の場合はどうでしょうか。このゲームは上に挙げたものとは大きく異なり、ポイント間における移動がありません。

 

どういうことかというと、これが街から出たときのマップなんですが、

 

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このような感じで、ここにある平原や山々を自分の足で歩くということはせず(歩くといってもコントローラーなんだけど)、ポインターが指し示している「ピドナ」という城下町の上でポチっとAボタンを押すと、先ほど書いた「せこせこ移動」をせずとも一瞬でそこにたどり着けるわけです。距離にしたって関係なく、一度行ったことのある場所なら、ワールドマップの端っこから端っこまでだとしてもワープ感覚で行けるようになっています。

 

細かい事を言うと例外があるにはあるのですが、やはりロマサガ3における移動はワープが大半を占めていて、プレイヤーである私は、このでっかい街の外側がどうなっているのか、ということを全く知らないまま世界を救う決戦まで行きついてしまうのです。今考えるとどんどん不思議になってきます。ちゃんと世界を救う大義名分は理解していたのですが。

 

この「ロマサガ3」に限らず、前作である「ロマサガ2」、更にはプレイステーションにハードを変えた続編である「サガフロンティア」「サガフロンティア2」においてもこの移動概念というのは継承されていきます。で、私はこれらのゲームを、最も楽しんだという自覚があります。

 

サガフロンティア」が一番分かり易いと思うので、これも簡単に紹介すると、このゲームの世界観は、もはやポイント間を完全に排除しにかかっている、と思います。

 

http://sagamoe.sakura.ne.jp/l/src/saga1158.jpg

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世界観の概念はもっと複雑なのでしょうが、簡単に言えば、街やダンジョンといったポイントが、「宇宙の中にある惑星」のようなものになっていて、そこから出るには、宇宙船のようなものにのって、別の星(のようなもの)に移動することになります。

 

なので、ワープという例えがもう完全に出来上がっていて、移動なんてものは存在していません。これも例外があるにはあるのですが、次の街にいくまでせこせこ歩くぞ、という気分には一切ならない。

 

サガフロ2」を知っている人は、こっちはこっちで顕著だぞ、と言いたくなるかもしれませんが、こっちはこっちで説明が大変なのでスルーしておきます。

 

 

 

結局、私はゲームっ子だった時期、ドラクエもFFもポケモンも一応通ったけど、それはそれはロマサガに心酔していたので、この移動(というかワープ)のシステムをじっくりこってり体に染み込ませていったのです。

 

そして、散歩という人生における貴重な選択肢が、つい最近まで全然浮かんでこなかった、という事態に、完全ではないけどどっかしらリンクしているんじゃないかな、という風に長々とこじつけてみました。自分の中にあったフワフワしてたポイント同士を無理くり繋げることができたので自己満足、というエントリです。

 

 

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