Yuigo・ん・・・湿っぽい

モルック、システムエンジニア、その他趣味。大学生のころから使っているので、昔の記事は恥ずかしいし今の思想とは異なっていることが多いです。

日本のモルック界隈が抱える課題と関東プライムリーグでどうクリアするか

概要

日本国内でモルックが流行っていますが、まだまだ改善すべき点があると思っています。

TwitterとかDiscordにちょこちょこ書いているのですが、自分でも忘れてしまっているので、一度ブログに保存しておこうという意図で書いています。

なお、これは悪口とかではなく改善点なので、これを対応できればとても素晴らしい環境になっていくという期待、そして自分自身もモルックに関する活動をしているので、私自身も頑張るぞという気持ちで書いています。

なお最後には私が企画しているモルック関東プライムリーグの話もしていますのでこちらもお願いします。

課題

JMAサイトの大会一覧情報が分かりづらい

2023/01/02現在の日本モルック協会の公式サイトですが、大会の情報が分かりづらいです。

直感的には直後のイベントが一番左に来てほしいのですが、一番遠いイベントが左に記載されています。

体験会情報に関しては、すでに終了しているイベントが表示されてしまっています。終了したものは非表示か、または「終了」という一言が付いていると分かりやすい。

molkky.jp

大会一覧ページを見ると、同じように一番未来のイベントが上に来てしまっています。

直後のイベント→未来のイベント→すでに終了したイベント、という風に表示すると分かりやすいと思います。

またはプルダウンなどでフィルター表示してくれるといいですね。

Googleカレンダーがほしい

また、予定系でいうと以前はGoogleのカレンダーがあったはずなんですがなくなっています。

あれはインポートすれば自分のGoogleカレンダーに反映できて便利だったので、復活して欲しいです。

ちなみに「モルックはかた」さんが大会一覧カレンダーをボランティア的に更新していて、とてもわかり易いです。こういう取り組みをJMAで輸入してもいいと思います。

ただスマホ表示するとほぼほぼ何が書いてあるかわからないので、これも「日本地図がなく一覧だけ表示されているパターン」があると嬉しいですね。

補足 カレンダーに載せる大会の選定

これも大昔にTwitterに書いたのですが、こういう大会一覧情報を作成すると、「何を大会として認め、何を認めない(小規模だったりするから無視する)のか」という問題が出てきます。

つまり、カレンダー作成者の意図や考え方がどうしても入ってしまうということです。これは避けられません。

例えば私が作成したIMGPというモルックの王者を格闘技やプロレスなどのノリで決めていく大会シリーズは残念ながら載っていなかったりします。

載っていなかったから遺憾、というわけではないのですが、事前に基準を設けたりしておかないとこれが載っていてこれが無い…というモヤモヤが発生する原因になります。

まあ、JMAが作る場合は問答無用で「公式大会と公認大会しか載せない」という風にすれば納得してもらえると思います。

それ以外の大会もTwitterでRTするくらいはしてもいいと思いますけどね。

追記 2023/02/14

いつの間にか自分で全国のイベントカレンダーを作ってしまいました。

docs.google.com

Googleカレンダー版もあります

calendar.google.com

JMAのYouTube稼働率が低い

日本モルック協会のYouTubeは、なんと2023/01/02現在で1,610人の登録者がいます。モルックというニッチな分野でこれだけの登録者がいるのはなかなか異例だと思います。

www.youtube.com

私のyoutubeもモルックを扱っていますが、やっと200人を超えたところなので、圧倒的です。

しかし、動画を更新する頻度があまり芳しくありません。だいたい2週間空いたりといった感じです。

そして肝心のコンテンツですが、モルックの試合、技術を中心に取り上げるのかとおもいきや、大会の抽選会、モルックとコラボしたファッショングッズの宣伝が最近の中心になっています。

試合動画を沢山だしてほしい

結論から言うと、もっと試合動画をガンガン出して欲しいと思っています。

最近の大会では日本大会、アジア大会の決勝動画が流れていますが、決勝だけというのがとてもさみしいです。

これらの大会は国内でも最大規模であるため、予選からかなりの試合数が流れています。

そして対戦カードも(知る人ぞ知るという感じですが)レベルの高い好カードが、予選から展開されています。それらの動画がないというのは勿体なく感じます。

せっかく機材や(聞くところによると)外注のスタッフを用意しているのであれば、たくさん試合を撮影して、たくさん試合動画を流して欲しいです。

モルックの魅力は「似ているようで一つとして同じ試合展開がない」ということです。たくさん見れば見るほど発見があり、初心者やモルックを初めて見る人でも試合展開のパターンをつかんで戦術や練習の参考になる貴重な資料になると思います。

なので、できるだけ沢山の試合を公開してほしいです。そうすれば投稿頻度も空かずに間を持たせることができます。

外から見た知名度を意識しよう

最近の動画ではファッションコラボで登場している男性陣などがモルック勝負に出演していますが、外からみたらかなり分かりにくい構図になっていると思います。

端的に言えば「知らない人と知らない人同士が対決している」状態です。

これが大会の決勝であれば「決勝まで勝ち上がってきた強い人」というキャラクター付けができますが、べつにそういうことではないので、やっぱり知らない人どまりです。

撮影スタッフや協会の中ではおなじみの人たちなのかもしれませんが、内輪での知名度と外から見た見え方を区別して客観的に捉えて欲しいと思いました。

よくテレビ番組で裏方のスタッフが注目を浴びるパターンがありますが、それは本来の演者がいてからこそです。全然違います。

サムネとタイトルの内容が違う

あとJMAのサムネによくあることなんですが、サムネに書いてあることと動画タイトルの文字列があまり一致しなくてモヤモヤすることがあります。何が動画のメインコンテンツ、主題なのかがはっきりしていません。

スタッフへの褒めは向こうから言ってくれるのを待とう

あと最近のこの動画なんですが、欲しがっちゃったな-という感じです。

これはアジア大会の1日目が雨天中止になって、2日目のために頑張ってグラウンド整備をしましたという動画なんですが、「自分から頑張りました~褒めてください~」というのは違うでしょ、という印象を持ちました。

グラウンド整備をするのは偉いのですが、嫌な言い方をするとスタッフなのでまあ当然っちゃあ当然であるとも思います。

なので、褒めてほしかったら黙々と作業して、参加者など周りからすごいね!と言ってもらうのを待つのが、見え方としてきれいなんじゃないのかなと思います。

協会の立場であれば、自分たちを褒めるよりも、「雨が降って日程が短縮した中でも腐らず全力を出してくれた選手たち」を称えるべきなんじゃないでしょうか。

なので、動画を出すとしたら「雨にも負けない選手たちのモルック愛」をテーマにすればいいと思います。そうすればスタッフに対する褒めもスムーズにもらえたんじゃないでしょうか。

日本大会の動画、「当たり前」をやりましょう

日本大会の決勝動画は、そもそも大会当日から1ヶ月近く経ってしまって忘れ去られてしまったというマイナスポイントがありましたが、その他にも私的すべき点がありました。

まず「5日に分けて各セットの動画を分けて公開した点」です。1つにまとめてさっさと上げるべきです。参加者はもちろん、大半のモルック関係者は結果をしっているので意味がありません。大事なのは試合内容なので、さっさとみせるべきです。

そして「サムネが大会の動画なのかわからない」です。「ふわり」と書いてあったら技術系のテクニックに関する動画なのかな?と勘違いします。サムネには基本的に動画の内容を要約した文言をいれるべきです。

あと「謎の加工で暗くなっている」です。意味があんまりわかりません。あとこのサムネ、全部動画のキャプションで適当にとった感じがして雑にみえてしまいます。

また「解説が一切ない」ということも問題です。日本モルック協会の大きな大会の決勝、ということであれば初めてモルックを見る人でも行き着く可能性のある動画です。なのに戦術的な側面はおろか、モルックのそもそものルール、得点の数え方に関する説明が一切ありません。誰に向けた動画なのかということが見えてこず、「内輪のためにつくったのかな」という閉鎖的な印象を感じます。すくなくともこれで普及しようという風には思えません。

更に良くないのがラストセットも一切説明がないところです。最終の場面では「3ミスで失格負けになってもいいから勝負する」という大胆な選択をしているのですが、これも一切ノーコメント。モルックの醍醐味が出ている貴重なシーンであるということを自覚して欲しいです。これでは選手も報われません。

アジア大会の決勝ではこれがいくらか改善されましたが、相変わらず安易なパロディで動画の要約をしていないサムネという悪い癖が残っています。あと再生リストとかちゃんと作ろう。

またライブ配信だったので、別途試合のハイライト動画を再編集して公開するという対応をしてもいいと思います。モルック好きならフルで見てくれますが、そうでない視聴者は1分30秒くらいのサクッとしたハイライトがあると嬉しいと思います。

その他動画関連

  • チャンネル名が若干謎です。「JMA」という表記は内部の人間以外馴染みがありません。
  • 意味のないプレミア公開はやめましょう。プレミアにしたのに再生数が少なくコメントが無いのは見栄えとしてマイナスです。
  • なんかサムネが全体的に暗いです。
  • もっと協会っぽいコンテンツを用意してほしいです。ルールの動画解説があると細かいルールが浸透すると思います。
  • 自前で「お宝映像」とか言うのはちょっと恥ずかしいです。

追記 2023/02/14

最近は良い感じの動画も増えてきたと思います。個人的にはキングオブモルックのカナイさんを起用してほしい

ルール周り

JMAはルールブックを作成して公開していますが、現状あまり浸透しているとは言えません。

スライド形式のルール解説資料を作成しよう

スライド形式で、図や写真などがあって視覚的にもわかりやすい資料があると良いと思います。ルールブック自体は公式的なものとして必要ですが、文章ばかりなので全員がきっちり見てくれるとは限りません。Twitterの短い文章でも誤解する人が多いというのが最近の社会で明らかになっています。「ルールを出しただけ」では浸透しません。浸透するための作業はまだまだ必要です。

たとえばモルッカーリのラインから出ている、出ていないについては足を使った写真があると良いと思います。

具体例を添えよう

特にフォルト(ミス)やファール(反則)関連ですが、具体的にどういうことをすると該当するのかがあまりはっきりしていません。これもスライドや動画で補足資料があると、こういうことはしてはいけない、ということが明確になります。

フォルトとファウル

フォルトは投擲ミスなど、ファウルはフェアプレー違反などという区別がされていますが、用語が似すぎてて区別できません。明確に区別できるような言葉の使い方をするといいと思います。

セルフジャッジで反則は取れるか

決勝やそれに近い試合以外は現状セルフジャッジを取る形式をとっていますが、正直これではモルッカーリからのはみ出しなど微妙な判定を公平に捌くのは難しくなっています。

ですが、審判のいる決勝では一発でフォルトを取ったりしているのでギャップに苦しむ選手が発生します。微妙な判定に関しては1回イエローカードや注意を挟むのが妥当だと感じます。

予選などの審判員が用意できない試合でジャッジをするには、他のスポーツなどで採用されている負け審または勝ち審といった制度を採用してもいいのではないでしょうか。

本当に取るべき反則か?

フォルトの中には本当に取るべきもなのか疑問なものもありました。

例えば過去の大会で、「投げる前にモルッカーリに足が触れたのでフォルト」という判定がありました。ですが、まったく投擲モーションにはいっていない時点でのタッチだったので、果たしてこれをミスと判定する必要があったのかは疑問です。誰が迷惑を被ったり不利になったのでしょうか。

反則行為を定めるのは必要ですが、本当に必要なものだけを規定する必要があると思います。

外部からの助言

モルックの試合中、外部の人間から助言を受けないようにする、というのは段々と浸透してきましたが、実はルールブックには明記されていません。

近い表現だと以下があたります。

タイムアウトを取るとチーム内で話し合いをすることができる」→「タイムアウト中もチーム外との話し合いはできない」→「つまりチーム外との会話はいつでもできない、ということ?」という解釈をすることが出来ますが、かなり強引なので、ルールとして明記できると良いと思います。

自分で考えるのがモルックの醍醐味

モルックの面白いところは自分たちだけで戦略や50点までの道筋を考えることです。それが計算の苦手な子供であっても同じだと思っています(年齢や障がいなどで不利にあたると考えられる場合は、特別な対応をとってもいいとおもいます)。そのため、助言を禁止するルールの明文化は必要だと思います。

また、「メンタル的な助言や声掛けはOK」と思っている人もいるかもしれませんが、モルックはメンタル面が影響しやすい競技なので、これもなるべく遠ざけるように設定すべきです。雑談の話し相手、というだけでも精神的に和らぐ可能性があり、これはパフォーマンスに影響している助言と判断することができます。

ある大会でセーフティ(合計点制の試合で勝利確定ラインを超えること)の条件を審判に聞いている選手がいて、モルックの本質から逸脱しているなと感じました。

モルックはボードゲームのような選手同士の会話や交渉が醍醐味なので、「どこまでの会話がOKなのか」という視点でルールを明記すべきです。

ルールを守らせる対策を作ろう

ルールを作るのはいいのですが、それとセットで「どうすればルールを守ってもらえるか」ということも検討して対応して欲しいです。ペナルティを設けるのは良いのですが、健全なのは「試合中にペナルティが発生しない」状況だと思います。

Twitter周り

流行っている感を出そう

日本モルック協会のTwitterですが、あまり活発とはいえません。なので、モルックが流行っているんだ~という感じを盛り上げるためにどんどん活動していって欲しいです。

例えば大会中なんかは大チャンスです。アジア大会

  • 参加者への連絡
  • 雨天の連絡
  • 会場のフォトスポットや参加賞のお知らせ
  • 開会式がはじまりました
  • 大会結果(写真なし)

というツイートがありました。

大会において一番大事なのはなんでしょうか?当たり前ですが「試合」です。試合によって大会は構成されていて、参加賞や出展ブースなども大事ですがあくまで付録でしかありません。

大会中のナイスプレーを短い動画にして投稿したり、こんなお子さんも参加してます~とか、親子で来ています~とか、おそろいの衣装で~とか、有名人も来ています~とか選手紹介もできると思います。

ベスト8に残ったのはこのチーム!とか、決勝カードはこれ!とか速報をどんどんだして盛り上げることも出来たはずだし、優勝チームの写真がないのも残念です。

モルック関係者の良くない所ですが、大会前のPRはするんだけど、当日と後日のPRや報告をサボるんですよね。これも内輪にだけ目線が向いていることが影響していると思います。

別に抽選とか不正を疑ってないから別にライブとか動画にする必要性をあまり感じないんですよね。

ツイートすることが無いときは、各地のモルックイベントをRTするだけでも良いと思います。

公式アカウントのおふざけはやめよう

ダウンタウンDXでモルックが取り上げられた回のツイートです。これだけではなく、実況しながらずいぶんとはしゃいでいました。

一言でいうとかなりスベっています。企業公式アカウントがよくやるおふざけ的なものをやりたいのでしょうが、あまりうまく行っていません。その場のノリでやっていて、上辺だけ真似している感じが辛いです。

そもそも有名な企業アカウントの振る舞いも、全員によく思われているかといえばそうではなく、一定のアンチを生みやすい行為です。

モルック好きはみんなこのセンスなのかなと思われると、とても恥ずかしくなります。

そして上のツイートなのですが、これらのタレントさんが来る保証はなく、また許可なく勝手に名前を出している感じがするのでこの辺も心配になってしまいます。

しかも業務連絡をTwitter上でやっている感じもかなり寒いです。

…とまあかなり厳しく書いたのですが、百歩譲って「本来お知らせすべき内容を投稿している」のであれば良いかなと思います。ただそれが出来ているとはいえないので、こんな感じの反感を生んでしまいます。

せめてやるべきことはやって、自我を抑えられないツイートは個人的なTwitterでやるのが良いと思います。

動画と連携しよう

動画が公開されたのにTwitterが連携していない、というのが何度かあったので、しっかり投稿タイミングに合わせるようにして欲しいです。予約投稿などで可能だと思います。

特にアジア大会はせっかく機材やスタッフを用意したのに、ライブ配信の告知がまったくなく、視聴者数が寂しい配信になってしまいました。お金をかけたのに見られないのはもったいないので、十分なPR連携をして欲しいところです。

用語をシャープにする

モルックでは技や現象に関して用語がつけられていますが、残念ながら現状かっこいい感じではありません。

モルック協会はパラリンピックの種目を目指していて、「スポーツ」と捉えているので、関連する用語はそれなりにかっこよく、モルックを知らない人でもいい感じに聞こえるように調整したほうがいいと思います。

特にこの辺の単語は、なんだかけん玉やお手玉みたいな雰囲気がしています。けん玉やお手玉は年数もありある程度慣れ親しんだアクティビティなので良いのかもしれませんが、せっかく最近入ってきたモルックなので今風に言いかえて欲しいです。

  • 飛ばし→プッシュ、ブローショット
  • 単品→シングル
  • カッサ、ギャッサ→フック(逆ならスライス)
  • ガシャ→ブレーク(ファーストブレーク、ハードブレーク、ソフトブレークなど)
  • 遠投→ロング、ロングレンジ

ここらへんが代表的なところでしょうか。現状の用語だと、「難易度の高いことをしているのに簡単そうに聞こえてしまう」という症状が発生します。

架空のマナーを作らない

最近モルックに関してマナーにうるさい人がちょこちょこ出てきました。例えばこれ

試合が終わってスキットルを初期位置に戻すのに足で動かしていた動画があったのですが、それに対してのコメント。

スキットルを蹴ることはたしかにあまり見ない光景ですが、いつから「マナー違反」に認定されたのでしょうか。これに関しては協会の公式見解がきになるところです。

個人的には全く問題ないと思っています。そもそもモルック棒をぶつけて吹き飛ばしているのに、蹴ったらダメだというのがあまり良くわかりません。

「かわいそう」というならスキットルには触れられなくなってしまうのでしょうか。

もしかしたら腰が悪くしゃがめないのでスキットルを足で動かしている、という人もいるかも知れませんが、そういう人はどうすればよいのでしょうか。

モルックに限らず架空のマナーを作ってそれに外れるとマナー違反だ!と指摘する人がいますが、ただただ窮屈にするだけの迷惑な行為です。

この人は野球でバットが投げられたりテニスでラケットが折れるたびに憤慨しているのでしょうか。

まあ匿名で影から意見している時点でまともに取り合うべきコメントではないのでしょうが、架空のマナーを作って勝手に行儀が悪いとして指摘するのは問題のある行為であることを自覚して欲しいです。

ちなみに私は板橋区在住なので、なんだか裏アカみたいになってしまっていてこれも迷惑に感じます。

お金の流れを明確にして欲しい

最近の大会では賞金が出るようになりましたが、これに関して法的な側面から問題がないことを明確にしてもらえると安心出来ます。

ほぼほぼ捨てアカのような方から指摘がありましたが、内容自体は無視できません。

賞金について

molkky.jp

直近で行われる「第2回東京モルックチャンピオンシップ」では、賞金総額50万円というモルックの大会の中では大きな賞金が用意されています。

これはかなり魅力的ですが、一方で賞金を用意することには法律的な課題があります。

topcourt-law.com

上記はeスポーツでの大会における賞金について取り扱っていますが、モルックに関しても同じような指摘が可能です。

「第2回東京モルックチャンピオンシップ」も、参加者から参加費を集めているので一見該当してしまっているように見えます。

なお「加料などを徴収しない場合や、参加料などは徴収するもののその参加料を賞金にあてていない場合は、大会主催者が賭博場開張図利罪にあたる可能性は低い」そうです。

また「景品表示法(景表法)」も関わってくるようです。

「賞金付きのモルックの大会」についても、

  • 賞金が顧客を誘引するための手段である(全員が全員実力を試すために参加しているとは限らない)
  • 取引に付随していること
  • 賞金が経済上の利益である

と、「景品類」に該当する可能性があります。

プロスポーツの大会や高額な賞金があるeスポーツの大会は、それぞれ賞金を用意することが問題ないよう法律的な整備をしているようですが、モルックに関してもどうなのかは選手の一人として気になるところです。

「第2回東京モルックチャンピオンシップ」も、たとえば参加費は場所代や備品代など大会の準備費のみに当てていて、賞金はスポンサーから出してもらう、などの対応をしているかもしれないので、必ずしも上記の法令・制度に反しているとはいえません。

個人的には、大人がたくさん集まって大会を準備しているのだから、当然その辺もクリアしているだろうと期待しています。

それを証明するためにも、大会側にはどのようにお金が流れているのかといった会計資料を公開して欲しいです。最近のモルックイベントは参加費が上がる傾向があるため、この辺に関する関心も高くなっているのではないでしょうか。

追記 2023/02/14

例にあげた大会ですが、賞金の授与が取りやめになりました。参加者に内部的な告知はあったようですが、具体的に何が原因で取りやめになるのかという説明はなかったようです(賞金を授与できる基準を満たしていなかった、という言及のみ)。またTwitterなど外部に対しての説明はまったくといっていいほどありませんでした。Twitterでは賞金に絡めたキャンペーンのようなものもしていたようですが…

また、取りやめになった賞金数十万円が、どこに行ったのかは不明です。エントリー費の一部返却もないようなので、どういう形で使用されたのかは闇の中です。

彼らのモルック愛は本物

色々勢いで書いてしまいましたが、モルック協会で活動する方々、大会を開く方々、その他モルックにかかわる人たちの熱意は本物であり、それ自体を否定する気は全くありません。

ですが頑張っているから全てOK、というのもまた違ってしまうので、現状の課題を洗い出す必要があると思いこのエントリーを書きました。

より良いモルックの普及展開を私も望んでいます。

プライムリーグで課題をクリアしていく

指摘をするばかりでは、「じゃあお前がやってみろよ」と言われるかもしれません。

(別に指摘をするだけでも貴重な行為なので、それを排することは許されないと思うけど)

こういう課題をクリアするため、ということでは無いのですが、2023年の4月~競技モルックの本格的なリーグを開催することにしました。

https://twitter.com/molkky_kanto_ltwitter.com

既存もワンデーの大会や簡易的なリーグはあったのですが、本格的なものはまだ存在していませんでした。

「モルックにおける強さ」を確かめる

ワンデーの大会だと結局誰が強いのか?というテーマが有耶無耶になっている感があり、どういうプレイスタイル、モルックにおいてどんな要素が勝利をもたらすのか、ということを見つけ出すための場としてのプライムリーグを用意しました。

また、普段の練習ではどうしても公式戦独特の緊張感をもたらすことは出来ず、(地方遠征できず)年に1、2回しか大会に参加できない選手にとっては経験を積むことが課題となっており、そこをクリアするためにもリーグを利用してもらいたいと考えています。

さらに、多くの大会は1戦が短く、どうしても運の要素が占める割合が大きかったと感じます。リーグでは総当たりの連戦、そして1つ1つの試合も4セット先取とすることでそこらへんの言い訳があまり出来ない仕組みを作れたのではないかと思います(完全に運を排除することはできませんが)。

動画についても、4分の1以上を公開することでモルックに関するアーカイブを増やす対応もしていきたいと考えています。

世界大会優勝のために、リーグを運営する

そして、最終的なリーグの目標として考えているのが、「リーグ発のスター選手」を生み出すことです。

他のスポーツの国際大会を見て常々思っていたことが、「モルックでも世界を制する日本チームの選手が見たい」ということでした。これだけ国内に普及しているのですから、そろそろ次の目標として国内が総力をもって目指してもいいのではないかと思い、その中で、プライムリーグがその土壌を作る場所として存在して欲しいと考えています。

もちろん、世界レベルの選手を生み出すには、その人だけを育てればいいわけではありません。他のスポーツがそうしてきたように、アマチュアや「遊び」としてカジュアルに取り組む人口が増えていくことで、全体的なレベルアップの底上げになることは明らかです。

そういった意味でもリーグが動画を公開することでモルックの面白さ、戦術の流行などの情報が様々なレベルに浸透していければ底上げに貢献できるのでは、と考えています。

なので、プライムリーグという表記をしていますが、上手い人だけが参加していいわけではありません。これからうまくなりたい、大会に参加してみるための足がかりが欲しい、単純にモルックを沢山やりたいという色々な目的で選手になってもらいたいと思います。

(そもそも選手が64人必要な計算なので、どんどん入ってきてもらいたいです!)

内輪だけに限らない、スターを生み出す

さらに目標としているのが、モルックにおけるスター選手を創出することです。すでにモルック愛好家内の「内輪」ではそういう存在はいるかも知れません。

ただ、私が目指しているのはモルックをあまりやっていない人にも認められるようなスーパー人気選手です。これはとんでもなく難しいし正直無謀だと思います。自覚してます。

それでも、動画を始めとしたコンテンツ、PRをガンガン仕掛けていくことで、選手の技術だけではなくパーソナリティも伝えていくことで、応援してもらえる存在にしていき、そんな選手が国内の大規模大会、そして世界大会で優勝したら凄いストーリーが生まれると思いませんか?

残念ながら今の大会ではストーリーは生まれていません。その大会までの選手の姿が見えていないからです。リーグがあればその道筋をつくることができます。

少しずつリーグをつくる

とまあ大きなことを書きましたが、現状運営は私一人(手伝ってくれる人はいますが、コンセプトにかかわるような作業をしているのはあくまで私だけ)なので、できることは限られていると思います。

リーグがはじまったら予定していたけどキャパシティの都合上できなくなることもあるかもしれません。あくまで趣味の範囲内でやっていく必要があります。

そのため、できることを少しずつ、仲間も少しずつ増やしていって最終的に上に掲げたような目標が達成できればいいなと思います。何年かかるかはわかりませんが、楽しみながら健全にやっていきたいです。

長くてすみませんでした

というわけで深夜に書いたら1万字を超えてしまいました。長くてすみませんでした。