「Meiryo」
髪を切った君は
一ヶ月、誰にも気づかれずに
涼しい風を受けている
彼女、今日もフェンス掴んで
今なら首を絞めても
怖くないんじゃないかって
テントウムシ、見た子供みたいに
笑われると困るなあ
君の名前を訓読みしたい
平仮名でも、そうでなくても
僕の言葉は伝わらない
メイリオでは伝わらないよ
歯みがき忘れた僕は
人知れず、マスク被るだけで
話についていけず
ログイン、今日も背中を向けて
暇なら夜と踊っても
瞬間に死ねるんじゃないかって
今日の話、最後になったとしても
別に良いんじゃないかって
君の手前で広げていたい
見えない日でも、構わないんだ
僕の声は届いたりしない
メイリオでは無い僕の声