こんにちは。
2月も中旬になってしまいましたが、1月に読んだ本の記録を残しておきます。
『内向型を強みにする』
「外向型人間」が大半を占めている社会において、少数派でありなかなかその性格が理解されてもらえない「内向型人間」を解説、さらには生きる術が書かれている。自分自身、明らかに内向的であるということには気づいていたが、本書では具体的に言語化されているので、よりスッキリ感があった。アメリカ人でもパーティ嫌いはいる、みたいな「分かっているけど感覚的に理解していない」エピソードも乗っけられている。そういえば、『笑う犬の冒険』でミル姉さん(内村光良)が何の流れか忘れたが似たようなことを言っていた。ナンパをしないイタリア人もいる的なやつだった。まあボケとして使われているからそれ自体に意味は無いのだけど、時折何となく思い出す言葉だったりする。
内向型には内向型の強み、才能があるということはよくよく語られているけれど、実際社会は人間同士が相互に関わることによって成り立っているので、内向型人間が才能を持っていても、それを社会に提供しなければ才能があるとは認めてもらえないことも事実だったりする。こういった内向的人間の才能を引き出すような仕組みも必要であるということだろうか。
あと、内向型人間というのにも色々なパターンがあると思う。私は内向型だけども、こうやってブログを続けていたり、比較的ネットでは饒舌(まあ一旦離れていたけど)な方であるから、やっぱり一言で人間を仕分けるのは至難の業だ。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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この前の記事でも書いたが、メインは本書の内容と言うよりはストレングスファインダーの診断テストである、という本。本書の内容自体はテストをしたところのページからも見られるしPDFも落とせるので、本書はアンケート引換券といったところだろうか。とはいっても、団体でこのテストを一斉に受ける、といった場合には本があると紹介もスムーズかもしれない(そんなことはないかも)。
こういった診断テストや自己啓発全てに言えるんだけど、これをどう生かすか、ということに重きを置かなければならないが、結果と共に行動指針的なチェックシートがもらえるので、その中から選んで目標をつくる、ということも出来るようになっている。ちなみに私自身は「職場でも家でも小さな変化を起こす」をはじめとして3つくらいを実践している、つもり。そんな余裕もなくなっているときも多いけど。
『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
Kindle Ultimitedで読んだ。レビューでも大体書かれていることだけど、前半意外はあまり読まなくてもいいかな、という内容だった。内容自体がアレ、というよりも、前半の若者世代の捉え方、というテーマから全然関係なくなっているのでは、という印象を抱いてしまうのが原因だと思う。「このタイトルで書くことではないかな」という感じになってしまったのは事実。
渇けない世代というワードは確かに刺さるものがあり、また、現場で関わる人周り二回り上の世代の方々も本書で比較されているほどガッツリ仕事人間、という風には感じないが、形容しがたいもののしっかり違いがあるな、という印象は抱かざるを得ない。社会に出るまでは同世代が多数派で当たり前の空間にいた訳でだから、こう感じてしまうのも当然ではあるんだけど。
内容はともかく、こういった本を読むことによって、自分がいる空間や持っている価値観が当たり前ではない、ということを思い出すことは大事だと思っている。
関係ないけどNewsPicksって自分には合わない雰囲気がすごい…
『仕事は楽しいかね?』
こちらもKindle Ultimitedで読んだ。だいぶ有名な本だということは全く知らずに読んだのだが、よく読まれていることは確かに分かる、という印象を抱いた。
具体的な仕事術、というものではなく、成功するということはそもそも何なのか、成功とはどれほど遠いものなのか、世の中の成功法の間違いを物語調で説明している。
しっかり頭に入ってくることが「試すこと」の重要性であり、3年間、5年間の目標と言うものは実際その通りにもそういうルートを辿りかけることもなく、ただただ毎日何かを試すことの方が価値のあることだ、という主張はガツンと来るものがあった。そういう行動をどんどん起こすバイタリティやスタミナが「才能」そのものなんだろうなあ、と羨ましく思わざるを得ない…
『世にも奇妙なニッポンのお笑い』
日本で行われている「お笑い」という文化を、オーストラリア出身の吉本芸人が客観的に解説する。体感で理解している(と思い込んでいる)日本人よりもずっと理知的に理解しており、とにかく分かり易い。また、『エンタの神様』『レッドカーペット』など最近のネタ番組に賞レースも含めて、解説の材料がかなり新鮮という点はお笑い解説本としては貴重な存在かもしれない。プレーヤーと言うよりかはファン目線にも近い。
後半は筆者の最近の主戦場である日本語から英語への翻訳について語られている。
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』
『内向型…』からの派生で読んだ。内向型とはまた少し違うHSPについて書かれた本。私は常々「(人の目を)気にしすぎ」とか「考えすぎ」と言われていることが多く、また、考えた末に何も言葉を発しない、ということが多い(ただTwitterに書いてしまうことは多々あった)ので、そういうアドバイス?とのギャップを感じていたが、やっぱり内向型もHSPも、自分はこの辺の人間なんだな、と分かることは安心感に繋がり、こうして「収まるところに収まった」経験を得たのは大きなことなのかな、と感じている。
『スペシャリストが解説する Amazon web services 知っておきたい基礎知識 』
スペシャリストが解説する Amazon Web Services 知っておきたい基礎知識 IT Leaders選書
- 作者: 佐々木大輔
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2016/02/20
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AWSをいつかは扱ってみたいという漠然としたビジョンがあるので、とりあえずKindle Ultimitedで読んだ。技術的な目線は出来るだけ排されている、といった印象で、その分内容も薄まってしまっていたのは仕方ない事だと思う。あーやってみたいなーとりあえず練習でLinuxとかサーバ立ての練習をしてみようかなと思っているが、いつになるのか。
『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』
例の事件前夜に読み終えた、という何とも言えない読了タイミングだった。ビットコインやブロックチェーンというもの自体が全く分からない、という状態は脱せたと思う。世間(というか中高年向けメディア?)はあの件を若者の失敗、いけ好かないベンチャーが崩れてスカッとジャパン、みたいな構図にしようとしているのかもしれないが、仮想通貨という考え方自体はやっぱりやめ、となることはないんじゃないか、と思っている。
という訳でこんな感じです。2月に入って業務がどんどん多忙になっていることもあり、今月は全然読書量がたまっていませんが、1冊でも読めたら書きましょう、という風に思っています。今月は技術書中心で読むスピードが上がっていないのが原因かも。1月は自己啓発や教養を中心に読んだ次第です。