(追記あり)2023ジャパンオープンに参加して見えたモルックの審判制度についての課題
全国のモルックファンのみなさん、おはようございます。Mölkky clan jaja patatasのharuspring_joktです。
追記 2023/07/15
日本モルック協会からの回答(1回目)がありました
本記事をもとに日本モルック協会(JMA)に問い合わせを送ったのが7月5日でしたが、7月15日に1回目の回答がありました。
一般社団法人日本モルック協会です。
この度は大変貴重なご意見ありがとうございます。
適宜JMAやIMO内でも協議していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
というわけで、まずは議題に上げていただけるということです。タイミング的に、すでに初回の検討をしたうえでの暫定回答が来るのかな?と思っていたのですが、色々と忙しそうなので、じっくりと待とうと思います。
…待とうと思ったのですが、このまま流れて何ヶ月~とかなったら怖いなあと思い、具体的な回答を貰えるよう、追加の返信をおこないました。
日本モルック協会 総務部 担当者様
お世話になっております。Mölkky clan jaja patatasのharuspringです。
この度は問い合わせへの回答ありがとうございます。
【暫定および恒久的な回答のお願い】
適宜協議されるということですが、具体的にどのタイミングで、いつごろまでにこちらから送付したそれぞれの質問について回答をしていただけるか不明でしたので、改めて各質問に対して、
- 直近の暫定的な回答(現状どのように考えているか)
- 恒久的な回答(2-3年後、将来的にはどのような状態にしていきたいと考えるか)
- 対応とその時期(具体的な目標とする時期を明記していただきたい)
といった回答を具体的にしていただきたいと思います。
また、「各質問」について記載上曖昧だった点がありましたので、改めて以下に記載します。
質問の背景については、初回に送付した問い合わせの内容およびリンク先の記事を参照していただければと思います。
(なお、IMO内でも協議、ということですが、国際的な承認を得ずに進められる箇所とそうでない箇所を整理することで対応のスピードを上げることが可能だと考えます。)
【質問・提案一覧】
モルックの公式ルールに関する改善点
- 子細な事象についてのルール化
- 実際に試合中に発生する可能性が低い事象についても、事前にどのように判定・対応をすべきなのかといった方針を、ルールブックに記載しておくべきだと考えていますが、検討していただけますでしょうか。
- 具体的な例として、選手の負傷や緊急の事象が発生した場合に投擲時間をどのように管理するのか、投擲の完了はどのような基準で確定するのか、などです。
- 複雑な事象の判例化
最近確認したルールに関する争点
下投げの定義
- ルールブックに記載されている「下投げ」について、具体的な基準を記載するべきです。最近では技術的な向上を目指す影響で、独自の下投げの解釈が行われており、大会本番で問題として顕在化してしまっては遅いです。
審判ごとの基準の揺れ
- 審判ごとに判定基準の揺れが発生していますが、本来はルールに記載された内容を機械的に適用するべきです。
主審単独で試合を管理することができるか
- 試合によっては審判単独で試合を管理し、選手とコート盤面の両方を見るのが難しい場合がありますが、副審を用意するか、またその場合どのように役割分担をするか具体的に責任の範囲を定義するべきです。
公式ルールの形骸化
公式大会レベルでも、一部のルールが認知されていなかった
- 公式大会であっても、一部のルールが認知されていないことによって、投擲エリアの逸脱を始めとしたフォルトに該当する行為が、そのような認識のないままに行われていました。 そういった現状について、見回りの審判をつける、大会ごとに周知の時間を設けるなどの対応をすべきです。
ルールを認識させる取り組みが必要だ
- 前項に関連して、現状はルールの認識が行われていません(つい先日も、大会に何度も出場している選手に聞いたところ「ゲーム」と「セット」についての用語区別が浸透していないことがわかりました)。
- 審判講習に用いている資料を公開する、講習用の動画資料を作成する、より厳格にルールを適用するといった取り組みをすべきです。
「負け審」制度
- 他のスポーツを参考にして、専属の審判員不足の対策として、直前の試合に敗れた選手を審判にするという制度を採用するべきだと思いますが、どう考えますか。
- 現状の審判員不足はすぐには解決できない問題ですので、暫定的な対応として有効だと考えます。
審判ライセンス
- オンライン講習の検討
- 審判ライセンスのより効率的な普及のために、オンラインでの講習を検討するべきです。別の方法として、資料のみ展開して理解度チェックを行う、という方法でもよいと思います。現状はオフライン限定だと思われますが、オフラインであるべき絶対的な理由がなければ可能だと考えます。
審判制度以外の要望・提案
JMAの方針やロードマップの明確化
- 直近1年および3年・10年といったチェックポイントごとに目標や方針を立て、その内容を公開していただきたいと思います。行政的なポンチ絵ではなく、簡潔で明確なテキストで構いません。
定期的な報告
- 1ヶ月から2ヶ月ごとといった単位で、組織の代表者や部署の代表者による報告や今後の方針についてのアナウンスをする機会を設けていただければと思います。
- 現状はJMAがどのような活動をし、どのような目標を掲げているのかが明確ではないため、選手や団体は各々の考えで自主的に動くしか手段がない状態です。また情報がないことによって、不確かな噂やソースのない情報が出回ることがしばしばあるため必須の対応です。
- 現状HPなどでそういった記載はありますが、記載があること自体があまり伝わっていない、具体性に欠けており受け手が解釈しづらいのが正直なところです。
代表選考制度についての見直し
- 現状の国別代表選考制度は不備が多く、バランスを取り厳正に選手を選出しようというようには思えませんので、見直しおよび2024世界大会に向けた変更を求めます。
2024函館大会の方針公開
- 来年の世界大会についての方針(開催規模、日程、参加条件など)をなるべく早い段階で公開するべきです。IMOとの兼ね合いがあると思われますが、どこまでが確定していてどこからを検討しているのか、といった状況だけでも共有をしていくことを求めます。
以上、よろしくお願いいたします。
今回は、久しぶりに選手として参加した「第1回モルックジャパンオープン」で見えた、主にルールや審判制度に関する課題について取り上げます。
そして、今回の記事をもとにして、JMA(日本モルック協会)に問い合わせを行おうと思っていますので、いつも以上にちゃんと書きます。
(これまではこういったブログに課題を整理して終わり、だったのですが、業界に対して積極的に働きかける必要があると判断しました)
今回言いたいこと
- モルックの公式ルールには改善点がある
- 細かい事象に関しても予め判定結果や対応方針を書いておくべきだ
- 複雑な事象については「判例化」し、判定にブレがないようにすべきだ
- 最近見たルール周りに関する争点
- 下投げの定義はなにか
- 審判個人ごとに判定に差が発生していないか
- 主審単独で試合を管理することができるか
- 公式ルールの形骸化が発生している
- 公式大会レベルでも、一部のルールが認知されていなかった
- ルールを認識させる取り組みが必要だ
- 「負け審」の制度を取り入れるべきだ
- 審判ライセンスをよりスピード感を持って普及すべきだ
- オンラインでの講習は可能ではないのか
- 審判制度以外にJMAに取り組んでほしいこと
- JMAの方針やロードマップを明確にしてほしい
- 定期的に組織のトップによる報告や会見をしてほしい
- 代表選考制度についての見直しを検討して欲しい(次回詳しく書く)
- 2024函館大会の方針についてなるべく早い段階で明確にしてほしい(次回詳しく書く)
ちょっと分量が多くなりそうですが、だいたい言いたいことは上記がすべてです。
モルックの公式ルールには改善点がある
これについては、以前のブログにも記載をしているので、まずはそれを参照していただければと思います。
この記事では、ルールを読んだだけではわからない点や、曖昧になりそうな点についての指摘をしています。
今回はこれに追加して書いていきます。
細かい事象に関しても予め判定結果や対応方針を書いておくべきだ
モルックはシンプルな競技ですが、真剣な試合となるとどう判定して良いのか困ってしまうような微妙なシーンに遭遇することがよくあります。
例えば以下のようなケースです。
現在38点を持っているAさんがモルック棒を投げ、狙っていた9番に当たらず、モルック棒が9番の右を通り過ぎた。
その時点でAさんはフォルトと判断し、投擲エリアを外れた。
その直後、転がっていたモルック棒が別の12番に当たり、12番が倒れた。
この場合、Aさんの投擲結果はどうなるか。
ルールブックに照らし合わせれば、Aさんは投擲が完了するまでにエリアを外れてしまったのでフォルト、更に37点以上獲得している状態なので追加のルールが適用され、25点に戻ってしまう、ということになります。この件はそこまで複雑ではありませんが、こういった事例を含めてルールブックに記載するか、ルールブックの分量を増やしたくないのであれば、別途「事例集」のような資料を作成し、これの他にもよくある複雑なケースや、実際に大会で発生した事例を(動画や画像なども添えて)事例としてまとめることで、ルールの理解や特殊フォルトの重大さを理解してもらえるのではないでしょうか。
また、
チームDの投擲ターンにもかかわらず、チームEのB選手が自分の順番だと勘違いして投擲エリアに入った。
その後チームEの味方の声かけにより勘違いに気づき、B選手は投擲エリアから外れた。
この場合、チームEは投擲エリアに誤って入った時点でフォルトに該当するか。
などと言ったものも明確な回答が記載されていることで、選手や関係者は「何に対して気をつければいいのか」ということが分かります。
複雑な事象については「判例化」し、判定にブレがないようにすべきだ
これは上で書いたことと重複しますが、これまでの大会や練習などで発生した判定にこまるようなシーン、もしくはそれまでのルールブックの記載内容だけでは結論を導くことが難しいケースについて、判例としてまとめておくべきです。
判例のメリットとしては、今後同様のケースが発生した場合に、一から審判が考える必要がなく、過去の事例に倣って判定を下すことが可能になる点です。
審判はもちろんその試合についての責任を持ちますが、場合によっては選手や観客から批判を浴びてしまうような、リスクのある役割であると思います。そういった審判を守るためにも、「過去こう判定したから今回も同じ判定をする」という根拠を作っておくことが求められます。さらには試合をスムーズに進めるという点でも、こういった事例や判例にたよるメリットがあると思います。
最近見たルール周りに関する争点
下投げの定義はなにか
前回の記事に加えて、大会やSNSなどで見ていて気になった点を上げていきます。
モルックは当たり前ですが下投げで投擲を行う競技であり、そのことはルールブックにも記載されています。
(大会主催者が許可した投擲方法)というのが微妙ですが、おそらくは身体にハンディのある方を想定して記載されたものだと勝手に理解しています。
ですが最近、ある選手が練習で「サイドスローを使っている」という旨を、自身のSNSで投稿していました。
練習なので自由ではありますが、あたかも試合でも使えるように練習をしている、といった雰囲気で投稿をしていたため、もし本当に試合でサイドスロー(横手投げ)が用いられた場合、審判や大会はどのように対応するのか、というところが気になりました。
またその選手は競技モルック界の代表的な選手であると自他ともに認めている人物であるので、この選手の言動によってサイドスローが「使っても良いもの」という誤解が広まってしまうことも懸念しています。
また、そもそも「下手投げ」の定義はあるのか?ということも気になりました。現状、ルールブックから読み取れる細かい規定はありません。
例えば下手投げの代表的な競技であるソフトボールでは、以下のように定義されています。
投球動作はピッチャーマウンド上で両手を合わせて完全停止し、グラブからボールを離したときから始まります。一度投球を始めたら、途中で止めたり腕を振り回したりなど紛らわしい投球動作をすると、不正投球とみなされます。
ソフトボールの投球は下手投げと決まっており、手と手首が身体の横を通過しながらボールを離さなければなりません。つまり、手首が肘よりも身体から離れると不正となるため、野球のアンダースローのような横投げはとペナルティ宣告をされるため注意しましょう。
このように手首や肘の位置について言及されており、野球のアンダースローのような実質斜めに腕を伸ばすことができないことが客観的に理解することができます。
国際的なルールとのすり合わせが難しいですが、モルックについても下手投げの具体的な規定を設けるべきではないかと思います。そうでないと、下手投げと自覚していた選手が大会でそれを認められなかった場合気の毒です。
審判個人ごとに判定に差が発生していないか
これは感覚的なものですが、大会では審判ごとに厳しさが異なるなあ、と感じました。つまり、現状では審判ごとにルールの解釈が異なる、と理解できます。
ですが、ルールがある以上、ルールの解釈についても統一すべきであり、審判は発生した事象に対してルールブックを元に機械的に判断する立場であるべきです。そのため、個人差があるというのはあまり好ましくない状況であると思います。
主審単独で試合を管理することができるか
こちらは先日参加した大会の決勝をみて感じたことですが、モルックという競技であっても一人だけの主審で試合をすべて見る、ということは難しいのではないでしょうか。
審判は(ルールの規定が多いため)主に選手の投擲動作に注目することになりますが、大会によっては審判が運営を兼ねていて、得点のコールや観客がコートに近すぎないか、会場の利用時間はまだ大丈夫か、このあとの段取りは、など考えることが意外と増えてきます。そのため、余裕があれば、得点の管理やモルッカーリ周りの監視などは他の副審的な立場のスタッフに任せるような動きがあってもいいのかなと思います。
そして、主審と副審(何人かは分かりませんが)の、具体的な役割についても規定がされると、責任の範囲が明確になると思います。
公式ルールの形骸化が発生している
ここまで公式ルールの記載について指摘していきましたが、このルール自体が早くも形骸化しているという問題もあります。
公式大会レベルでも、一部のルールが認知されていなかった
この前、私は久しぶりにJMAの公式大会である、金沢で開催された「第1回ジャパンオープン」に参加してきました。
事前にルールなども確認し、公式大会というトップティアの大会であるため、かなり厳格にやっているのだろう、と思い参加したのですが、実際にはそこまで厳しく守られているという印象は受けませんでした。
予選はセルフジャッジでしたが、競技というよりもカジュアルに楽しんでいる参加者も多かったためか、投擲直後にモルッカーリを超えてしまう参加者が多かったです。僕は審判資格も持っていないし、対戦相手という立場もあったので、試合中は指摘せず、試合後にほんのり実はこういうルールがありまして…という声かけをするにとどめました。
一部のスタッフや選手の間で自主的にルールの啓蒙活動はされているようですが、大会当日の開会式や、試合中でのスタッフの指摘はほぼありませんでした。
また、多くのJMAスタッフが参加していた今大会でしたが、審判が実際に付いていたのは上位・下位トーナメントの決勝のみ。準決勝まではセルフジャッジでした。このセルフジャッジというのも、実際は審判がいない、ということを言い換えただけです。
個人的には、公式大会という場でルールが適用されなかったら、もうどの大会でもルールは使われないのでは?と思ってしまいました。
また、ルールを「守らなかった」というよりも「知らなかった」という選手のほうが大半であるとも感じ、普及の状況についてもなんとなく理解することができました。
ルールを認識させる取り組みが必要だ
こうした状況を踏まえて、当たり前ですが、ルールを広く認識させる取り組みが必要です。
カジュアルに遊ぶだけのユーザーは特に細かいところまで気にする必要はありませんが、少なくとも公認・公式の大会に出場を検討しているくらいの選手に対しては、理解してもらっている状況になっていることが目標といえます。
具体的にどのように広めていくか、というと
- 大会中に、審判にはつかないまでも、スタッフが複数コートを見回りながら、ルールについての声掛けをする(モルッカーリを超えているような選手に対して、それはフォルトの対象になるので次からは~といった感じ)
- JMAのYouTubeやSNSでルール普及の動画を公開する。できるだけ事例ごとに短くし、すぐに見られる状態にする
- 大会資料に必ずルールについてのガイドブック(ルールブック本編よりも重要な部分のみを要約したもの)を添付する。
- 大会の開会式や、抽選時など多くの参加者が目にする場所で、ルールに関する注意事項を告知する
といったものは、すぐにでも取り組みとして実行できると思います。
「負け審」の制度を取り入れるべきだ
また、現状審判の数が足りない、スタッフの数が足りないという実情もあると思います。そのため、他のスポーツで用いられることのある、負け審の制度を利用することも検討すべきです。
負け審とは、文字通り、その前の試合で負けた選手が、同じコートで行われる次の試合の審判をするというものです。私は学生のときにソフトテニスの大会で何度か経験しました。
この制度についてはモルックにおいても利用できるため検討していくべきです。場合によっては審判のやり方がわからないという方もいらっしゃると思いますが、試合中の選手がセルフジャッジを問題なく運用しているか監視し、投擲エリアの逸脱などのよく見られるフォルトにのみ注目する、というだけでも効果があると思います。
負け審については審判資格がなくてもやっていいと思います(現状審判の頭数が足りないという方が問題であるため)。
審判ライセンスをよりスピード感を持って普及すべきだ
上で少し述べましたが、そもそも審判ライセンスが普及できていない、というのも課題かなと思います。
調べてわかる限り、現状は審判講習を数ヶ月に1回、各地方でオフライン開催しているのが現状です。
ですが、このやり方ではなかなか審判ライセンスを持つ人数は増えていかないと感じており、それにともないルールの普及や現状のルールの課題についてブラッシュアップしていく動きも遅れていくと危惧しています。
オンラインでの講習は可能ではないのか
そのため、私としてはライセンスの条件となる審判講習を、オンラインで行うのはどうか、という提案をします。
現状どのようなカリキュラムを講習に取り入れているのかは不明ですが、実際にプレーをしたりするわけではなさそうなので、参加者側は自宅などでオンラインミーティングサービスを使用して参加するだけでも講習を受けることができそうだと思っています。
そして講師側は流石に実物を使いながら説明する必要がありそうなので、会議室や室内競技場などの場所からミーティングに参加し、ウェビナー形式で講習を行うということが可能です。
資料については事前にファイルを共有したり、事前に動画や画像を準備しておいてそれを見せていく、という方法も取ることができるのではないでしょうか。何なら、講習に使用する資料や教科書?なども、公開で誰でも閲覧できるようにしておいても良いのではと思います。
オンラインでの講習が可能になれば、これまでよりも講習の回数が増え、よりスピーディーにライセンスを配ることができるのではないでしょうか。
(指導員ライセンスについても同様ですね)
審判制度以外にJMAに取り組んでほしいこと
とまあこんな感じで審判制度について書いていきましたが、これからはそれ以外の全体的なことについてもついでに書いておきます。
それぞれのトピックについては、今後詳しくブログで書き、それを元にJMAに問い合わせるかもしれません。
JMAの方針やロードマップを明確にしてほしい
全体的に感じることとして、JMAはこれからモルックやそれに関わる環境や人々をどうしていきたいのか、というのが明確にわからない、ということです。
内部ではそういった共有ができているのかもしれませんが、少なくとも一般の選手である私のような立場にはあまり届かないのが現状です。
モ協は全体的に何を考えているのか分からないので、毎月とか定期的にトップが方針発表とか活動報告をする動画を配信して欲しいと思ってる。
— haruspring | Mölkky clan jaja patatas (@molkkyclubjp) 2023年7月4日
飲み会だけでなく公開の場で熱い想いを語っていただきたい。てかこの切り抜き動画、決勝戦の部分が1割もないのか…https://t.co/LXKfjIul5m pic.twitter.com/IE9QZcsbLG
TwitterのAPIが止まっているので、一応スクショも貼っておきます。
5年後10年後の目標が共有できていないということが、例えば次の日本大会を鹿児島でやります!という発表をしたときに、なんでそんな地方ばかりで開催するの?という疑問や批判を生むのだと思います。
(たとえば方針として各地方に普及していくために、トップティアの大会をモルックがあまり普及していない地域で開催するんだ、という方針を先に説明しておけば、より理解してもらえると思います)
そのため、競技レベル、普及、認知度の向上、スポンサー集めなど、どういった展開をしていきたいのか?という疑問に対して答えるような方針を共有していただきたいと思います。
定期的に組織のトップによる報告や会見をしてほしい
上記の方針共有について効果的な手段が、組織のトップによる定期的な説明の機会だと思います。会見、とまでいうと堅苦しいですが、この前はこんな企業とコラボが決まったんですよとか、福祉方面の活動がどうだとか、どの部署のスタッフが足りないとか、そういったことを気軽に話してもらえればいいなと思います。トップが話す機会を作ることで、各部署やプロジェクトの状況や進捗についてもまとめて整理する機会が生まれるので、組織の風通しも良くなるのではないでしょうか。
個人的には「ニンテンドーダイレクト」のように、組織の中でも相当偉い立場の人間が次に発売されるゲームについて楽しそうに話す、みたいな内容が理想的です。やはりトップ自らがモルックを愛している、ということがわかるのは、選手や関係者にとっても安心できる材料になります。そして、ニンテンドーダイレクトよろしく、その発表中に今後行われる大会やイベントなどについての重大発表があると、盛り上がるし、みんなが注目するコンテンツになっていくでしょう。
私としては、会長に月一でこういった内容を説明する動画をやってほしいと望んでいます。
代表選考制度についての見直しを検討して欲しい(次回詳しく書く)
代表選考制度は2022-2023のルールを改善することなく2023-2024のルール発表を行い、間もなく該当の大会の消化に移ろうとしていますが、やはり問題点が多く、できることであれば抜本的なを望みます。ポイントにこだわる必要はまったくありません。
本ブログでは上記2回にわたって代表選考制度についての指摘をあげています。
そして2023-2024の代表選考制度についても、「モルックいわてまち☆ドリーム大会」のルールや大会概要の説明に対して批判や指摘がSNSで複数上がるといった問題が発生しています。
個人的に解釈すると、「モルックいわてまち☆ドリーム大会」のスタッフ側はただ大会を開こうと考えているだけなのに、代表選考の対象大会になったがために、いわゆるガチ勢の目が厳しくなってしまった、という悲劇が生まれていると思います。そして、JMAは大会のレギュレーションや一般的なルール設計について、あまり大会スタッフに共有していないのでは?と見受けられます。とにかくスタッフが気の毒です。果たして代表選考制度についても、詳しく認識の共有ができているのかも疑問です(ちゃんと説明しないままに代表選考対象にしてしまったのでは?と危惧します)。
このような形で大会スタッフに批判が向いてしまうと、せっかく地方でモルックをやってみようという意志を持ってくれた方が、モルックから撤退してしまう可能性もあります。また、こうした状況を見た他地方の公認団体も、大会の開催に足踏みしてしまうかもしれません。
そもそも代表選考の対象試合について、ルール(個人orチームからそもそもバラバラ)や参加者数、グラウンドコンディション、開催地域の偏りがあるといったところも不自然であるし、各大会の主催者と代表を目指す選手が重複しているという点も、(競技人口が少なかったそれまでは論点にあがりませんでしたが)問題の火種になりそうな懸念があります。こうした状況下で、他のスポーツや世間一般に対して、競技性を持つれっきとしたスポーツである、と説明できるでしょうか?
適切な形で選考を進めたいのであれば、同じルール・参加者の大会を、各地方で1回ずつ、JMA主催として開催する、などの形式を取るのが打倒であるとも思いました。
また、そもそも、(過去の記事で書いていますが)世界大会に参加する、という意思を持つ選手だけで代表選考をすべきです。現状では、無駄に風呂敷を広げすぎていて、管理がしきれなくなっているようにも感じました。
正直現在の代表選考制度は不備が多すぎるので、スポーツとして広く一般に認めてもらうよう努めるのであれば、一度撤回して作り直すべきです。2023の世界大会が終わっていない今なら検討はまだ可能です。
2024函館大会の方針についてなるべく早い段階で明確にしてほしい(次回詳しく書く)
最後に来年の世界大会について。これも詳しくは後で書きます。
ご存知の通り来年は日本・函館で開催されます。それまでなかなか海外の世界大会にいく余裕のなかった選手にとっては、またとないチャンスになり、多くの参加者が予想されます。
そのため、JMAとしては、IMOや他国組織との連携も必要ではありますが、どのような大会形式にするのか、ということをなるべく早くはっきりさせていく必要があります。主に機関や参加できるチーム数、具体的な場所、サブコンテンツといったところでしょうか。
また、来年の世界大会についてはすでに妙な噂が上がっています。世界大会の国別代表だけでなく、メインコンテンツである4人チーム大会についても、代表選考のポイントを持つ選手・チームが優先されるのでは?というものです。
もちろん、これまでの世界大会を踏襲すれば、エントリーさえすれば実力や経験に関係なく誰でも出場できる、というのが通常の世界大会になりますが、なぜかこのような噂が出回ってしまっています。自分も噂で聞いただけなので、この真意は分かりませんし、おそらく根拠はないだろうと思っていますが、いずれより大きな選手間の混乱にも繋がりかねないので、早めに参加資格を含めた大会の方針について公開していくことが求められています。
なお、もしも噂通りに代表ポイントを利用する、ということであれば、欠陥だらけの制度を世界大会の本戦にも適用することはありえない判断であるため、絶対にないようにお願いしたいです。何らかの方法で参加資格・条件を規定する必要があっても、これだけはあってはならないです。
以上
というわけで今回も長くなってしまいましたが、これを元にJMAに問い合わせを行っていこうと思います。ありがとうございました。