オレオレモルック用語集
概要
自分専用のモルック用語集です。競技そのものというよりも、モルックデータを扱うために作っているものが多いので他の人には伝わらないものが多いと思います。
初心者に用語を押し付けるべからず、という理念
ビギナーが居る場では専門用語で壁を作らないことはどの分野でも共通してる
— 𝑯𝑨𝑹𝑼𝑺𝑷𝑹𝑰𝑵𝑮 𝒋𝒐𝒌𝒕 (@haruspring_jokt) March 2, 2020
どんな趣味や仕事においても共通していることだと思うのですが、その分野に入りたて、入ろうとしている人たちにとって専門用語が大量に流れている空間は恐怖でしかありません。共通言語として認識できている人たちだけの間であれば問題はありませんが、初心者にモルックを楽しんでもらおう!という場で同じような振る舞いはせず、用語を「ひらく」というか、用語ができる前の感覚で会話するように心がけるべきです。
こういうことを考えていると、プロスポーツの解説という役割の重要さと難しさがわかってきたりします。サッカーや野球の解説で、経験者にしかわからない言い回しをする解説者がいるでしょうか、ということを考えると、その仕事が少しだけ理解できます。
個人的には、「あまり取り上げられない競技のオリンピックで慣れない解説をする協会の人」フェチです。言葉に対しての試行錯誤を一生懸命にする様子が愛らしいんですよね。ネットの実況だとすぐにそっちをイジりにいく風潮があります。
一般的な用語
一般的な用語については、日本モルック協会のページを参照してください。
用語集1 結果にフォーカスした用語
シングル
1本のみ倒すこと。倒したスキットルの番号が点数になる。「8シングル」。
マルチ
複数本倒すこと。倒した本数が点数になり、スキットルの番号は関係ない。「2マルチ」。
エース
宣言どおりに命中すること。シングルで使うことが多いが、狙い通りならマルチでもエースとみなす。スコアボードには○で囲むことで表現される。
技や特別なショットと組み合わせることもある。「ブレークエース」「フワリエース」など。
ミス
どのスキットルにも当たらないこと。これはルール上のミスを指し、「シングルを狙ったがマルチになってしまった」「ソフトブレークを狙ったが12を飛び出させてしまった」といった戦略上のミスは当てはまらない。
補足:ミスの内訳
- オーバー(スキットルを超えてしまう)
- ショート(スキットルに届かない、もしくは大きく手前でバウンドし逸れてしまう)
- ライト(右方向に外す)
- レフト(左方向に外す)
- イレギュラー(バウンド時に方向が変わってしまうこと。モルックはこれがとても多い)
パワープレー
複数ゲームの合計点で争う試合形式の場合、それまでのゲームで大きく点差を離され、50点を取っても合計で勝利する可能性が無い、または著しく低いチームが取る戦法。
12本全てのスキットルを遠くに飛ばしたりバーストを誘うような盤面を作ることによって相手の3ミスやバーストを誘い、僅かな可能性に賭ける。この場合ステップショットを多用し、自チームの点数計算は考慮しない。
用語集2 戦術面にフォーカスした用語
ショート
目標までの距離が短いシチュエーション。だいたい3.5〜5mを指す。
ミドル
目標までの距離が中くらいのシチュエーション。だいたい5〜6.5mを指す。
ロング
目標までの距離が遠いシチュエーション。6.5m以上。9.5m以上になると更に厳しくなる。
補足:モルックにおける距離感
どこからを長距離とするかについてはプレイヤーの肌感覚に依るところが大きく、共通の基準は明確になっていない。
個人的には、「腕を振らないと当たらない距離」として6.5m以降をロングレンジとしている。
決定機
これを決めれば勝ち、というシチュエーション。基本的にゲームに1回以上発生するが、偶然当ててフィニッシュした場合などは決定機0回のゲームとなる。
ディフェンスアシスト
自チームのポイントは伸びないが、相手の上がり目を防ぐなどして防御を成功させること。スコア上ではエース扱いにならないことが多いが良いプレー。
盤面
マップ。スキットルの配置状況のこと。
用語集3 投げ方にフォーカスした用語
水平投げ
モルックを横に持って投げるスタンダードな投法。ホライゾナル。
縦投げ
モルックを縦に持って投げる変則的な投法。バーティカル。スキットルが横に並んだ状態でシングルを取りたい場合に使うことが多い。
裏投げ
水平投げだが、モルックを逆手に持って投げることで軽くバックスピンをかける。転がらない(ランが出ない)ので、スキットルが縦に並んだ状態で手前のみを倒したい場合に使う。
3〜4mのショートレンジで使うことが多かったが、近年ではミドルレンジでもランを出さないために多用するプレーヤーも登場している。
また、裏投げが弱く当たることを利用し、縦に隣接しているスキットルの手前に弱く当て、後ろのスキットルのみを倒す「コツ」も普及しはじめている。
フワリ
モルックを山なりに投げることで、縦に並んだうち手前のスキットルを越えて後ろのスキットルのみを倒すこと。ロブ。
最近では縦投げと組み合わせてピンポイントに狙うプレーヤーも登場している。
また、ミドル・ロングレンジのフワリはそれぞれ「ミドルフワリ」「ロングフワリ」とも。
ステップショット
1、2歩助走をつけ、勢いをのせて投げる。腕を振るだけでは届きそうにない距離を狙う場合や、強く当ててスキットルを遠くに飛ばしたい場合に使う。
サイド・バイ・サイド
横に並んだ端のスキットルを狙うシチュエーション。倒し方は縦投げ、もしくは水平投げでモルックの端を当てる、の2通り。
ブレーク(ハードブレイク)
束になっているスキットルに向かって投げること。
そのゲームの1投目を示すことが多いが、厳密に分けるため「ファーストブレイク」と言うこともある。
後述のソフトブレークと異なり、力強く当て束のすべてを倒しに行くことが多いため、「ハードブレイク」とも。
ソフトブレーク
束になっている複数本を倒し、かつ、スキットルが飛び出し孤立しないように柔らかく当てること。
補足:ソフトブレークの成功基準
ソフトブレークを施行した際、どのような結果を成功をするか。試合の状況によって変わるが、基本的には以下が成立する場合を成功とする。
倒した本数 > 飛び出したスキットルの番号の合計
- 例えば、7本を倒し⑤が飛び出した場合は、
7 > 5
となるため成功とする。 - 7本を倒し③と④が飛び出した場合は、
7 = 3 + 4
となるため失敗とする。
ソフトブレークは一見リスクをかけずに点数を積み重ねることができる戦術のように思えるが、スキットルの飛び出し具合によっては大きく戦況が変わってしまう可能性をはらんんでいるため、中級者以降はあまり好まないことが多い。
付録:ショット結果の内訳
ショットの結果はざっくり以下の感じ